なら

なら
I
なら
(並助)
〔助動詞「なり」の未然形からの転。 近世語〕
体言に付いて, いくつかの事柄を並べ上げていうのに用いる。 …といい…といい。

「姿~面体~, 京のどなたの奥様にも誰が否とはいなばの山国そだちとはおもはれず/浄瑠璃・堀川波鼓(上)」「心だて~きりやう~, ほんに女子(オナゴ)のすかねえ眼(ガン)といふやらうだぜ/滑稽本・八笑人」

II
なら
(助動)
※一※断定の助動詞「だ」の仮定形。
(助動)
※二※断定の助動詞「なり」の未然形。
なり(助動)
III
なら
(接続)
ならば。

「軽い打撲だって。 ~, 大丈夫だ」

IV
なら【奈良】
(1)近畿地方中部の内陸県。 かつての大和国全域を占める。 北部には奈良盆地があり, 盆地の東には笠置山地, 西には生駒・金剛山地がある。 南部は紀伊山地となる。 県庁所在地, 奈良市。
(2)奈良県北部にある市。 県庁所在地。 710年平城京が置かれ, 784年まで75年間日本の首都として栄えた。 以来, 北都(京都)に対して南都と呼ばれ, 東大寺・興福寺・春日大社の門前町として発達。 天平文化に代表される多くの文化遺産を残す。
〔古くは, 「那羅」「平城」「寧楽」とも書かれた〕
V
なら【奈良】
姓氏の一。
VI
なら【楢・柞・枹】
(1)コナラの別名。
(2)ブナ科の落葉または常緑の高木。 コナラ・ミズナラ・ナラカシワ類の総称。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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